コンポーザー・アレンジャー専攻講師
山本 督経先生

 

大学卒業と同時にヤマハ音楽教室ギター科講師に。後にベース科、バンドコース講師認定取得。
後進の育成に取り組みながら、CMやアニソン、ゲーム、BGM等のレコーディングに参加。
2010年よりM3(Multi Media Market)に参加、同年より年1回ワンマンライブ開催。
現在までに4枚のオリジナルアルバムリリース。

相棒:Guitar 【Gibson ES-335】

コンポーザー・アレンジャー専攻でサウンドセッションの授業を担当している山本です。「俺の相棒」ついて少々語らせていただきたいと思います。

私がアマチュアの頃に憧れたギタリスト達(Larry Carlton,LeeRitenour,Robben Ford,etc…)はスタジオミュージシャンを生業としてる方が多く、当時忙しいスタジオワークで色々な曲に対応できるように、GibsonのES-335をメインにしてる方がたくさんおり、私もES-335に憧れを持つようになりました。

今から30年ほど前でしょうか。ある日突然「自分と同い年のES-335が欲しい」と思い立ちました。自分と同じだけの年月を生きたギターってそれだけで「同志」という感じがするじゃないですか。その日から同い年のES-335を探す旅が始まりました。

それから少しして同い年のES-335と出会うのですが、その時はお金が無く、1週間後にそのギターは他の方に買われてしまい悔しい思いをしたことがあります。

それ以来、いつ出会っても購入できるようにとお金を貯めてその出会いを待ち望んでいたのですが、なかなか出会えません。同い年でも弾き心地が好みでなかったり音が気に入らなかったりしたら手に入れる意味がないので、同い年プラスマイナス2年ぐらいに幅を広げて探しましたが、それでも出会うことはありませんでした。

それから10年ぐらい経ったある日のこと。確か長野のペンションで某高校の軽音楽部の合宿に引率して指導しているときに、東京の行きつけの楽器屋さんから「同い年のES-335が入荷した」との連絡がありました。その時点でホールド(仮押さえ)してもらい合宿から帰宅した翌日に楽器店へ。

ルックス、音、弾き心地…全てにおいて自分の望む状態のES-335でした。この出会いのために10年前に買えなかったんじゃないかと思えるぐらいの一品。それ以来、私の相棒はライブ、レコーディングと大活躍してくれています。

ギタリストとして一生付き合えるギターに出会えた私は幸せ者なのだと思います。皆さんにもそんな出会いがありますように。