今回はミキシング・クリエーター専攻講師の峰原信介先生おすすめ「ミキシング・エンジニア必聴12選」をお送りします。ギター/ピアノ演奏や機材修理等もこなすマルチな峰原先生。ミューズ音楽院マスターコースOBでもあります。

1) The Beatles / 『The Beatles/1962-1966』(1973年)
「Love me do」

通称赤盤です。
この頃はまだモノラルで聴くことが多かったようで、アルバム前半の4曲はモノラル・バージョンです。Mixの練習として、モノラルでMixしてみるのもいい勉強になるでしょう。ぜひ青盤(『1966-1970』)も聴いてみてください。



2) The Band / 『Northern Lights Southern Cross』(1975年)
「Ophelia」

メンバーの多くがリードボーカルを取ったり、多彩な楽器を操ったり、Mixも自ら手掛けたり、というザ・バンド。これは活動後期の作品ですが、前期のアルバムも聴いてみてください。


3) Weather Report /『Heavy Weather』(1977年)
「Teen Town」

Mix面で面白い仕掛けがたくさん用意されています。ジャコ・パストリアスのベース、ジョー・ザビヌルのシンセのフィルター感なども独特です。


4) Aerosmith /『Get a Grip』(1993年)
「Eat the Rich」

ガッツリしたロック。とてもかっこいいオープンな鳴りをしています。



5) Allison Krauss /『So Long So Wrong』(1997年)
「So Long So Wrong」

グラミー賞の常連で音質がいいことでも有名なアリソン・クラウス。
スタジオライブDVDも素晴らしいのでおすすめします!


6) Burt Bacharach /『At This Time』(2005年)
「Please Explain」

大きな空間表現、音楽的なダイナミクスを聴いてもらいたいです。


7) Jack Johnson / 『In Between Dreams』(2005年)
「Better Together」

小編成らしい音の隙間や生々しい音像を聴いてみてください。


8) Oasis / 『Dig Out Your Soul』(2008年)
「Bag It Up」

前作までと比べるとダークな印象のアルバムです。
この感じを狙って音で表現するのはとても難しいでしょう。


9) Michael Buble / 『Crazy Love』(2009年)
「Cry Me a River」

まるで映画音楽のような作品です。色彩感豊かな音を楽しんでください。


10) Pentatonix / 『PTX,Vol.Ⅱ』(2013年)
「Daft Punk」(Daft Pankカヴァー・メドレー)

数々の名曲をアレンジ・カバーしているペンタトニックス。
Daft Punkのオリジナル版も聞いてみてください。


11) Bruno Mars / 『24K Magic』(2016年)
「24K Magic」

80’s~90’s的な要素が満載のファンキーな一枚です。


12) Jacob Collier / 『Djesse vol.3』(2020年5月現在発売未定)   
「In My Bones」

この曲はまだ未発売のアルバムからの先行シングルです。
これまでの作品も素晴らしいのでぜひ聴いてみてください。
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