ギター専攻講師

浅海 雅詞先生

13歳からギターを始め、すぐに作曲を始める。

15歳の時に東京都音楽創作コンクールで入賞。

17歳の時に初仕事となるレコーディング機材のデモ演奏を経験。

その後専門学校ミューズ音楽院に進学。

エレキギター、アコースティックギター、ガットギター、ウクレレを弾き分け様々なジャンルに対応。

現在はミューズ音楽院にて講師を務めながら自分のバンド、ライブサポート、レコーディングで活動中。

相棒:Guitar【Fender custom shop / master built 50’s Telecaster】

相棒…このギターがあれば他はいらないということだろうか?

ギタリストの中には1本のギターを使い続ける⼈と、

曲の雰囲気等に合わせたりして何本か持ち替えて使う⼈がいますよね。

私は後者で何本か使いまわしていて、どれか⼀つに絞れと⾔われると困るわけで…

なので今回はよく使っているギターの⼀つを紹介します。

私が20 代前半の頃は楽器屋に嫌われる覚悟で年間100 本ギターの試奏をするということをやっていました。

それを続けていると、楽器屋さんの壁に吊るしてある状態で、

“これいい⾳がしそうだ”となんとなく感じるようになってきます。

もちろん良さそうだと思っても実際に弾いてみないことには分からないのですが。

なぜこんな事をしていたかというと、

今は欲しいギターがなくても今後やってくるであろうギター購⼊に備え⽬利きを鍛え、迷わないようにするためです。

良いギターや良い⾳というのはあくまでも⾃分の好みの話なので、

私の価値観で好きじゃないと思ったギターも誰かにとっては良いギターなのかもしれません。

試奏は⾃分の好みを知る為でもあるという事でたくさん試奏していた訳です。

そう、あれはいつものように何を買うでもなく楽器屋を⾒て回っていた時のことです。

確か2010年だったと思います。

店内の壁に吊るしてある⼀本のギターが⽬に留まり、

なんとなく⼿にとって弾いてみたくなったので、試奏させてもらうことに。

フェンダーの⽩いテレキャスター。

別にテレキャスターが欲しい訳ではないが…、と⾔うかそもそも欲しいギターがあった訳でもない。

ましてや⽩いギターを欲しいと思ったことなど⼀度もない。

弾いてみると⾃分の出したい⾳にアクセスしやすく、図太く芯のある⾳が最⾼に気持ち良く、

なんなら指が勝⼿に動くような感覚すらあり、迷う事なく即決で購⼊を決めました。

ネックの裏にはJC716というシリアル。

マスタービルダーのジョン・クルーズの716番⽬ということでしょうか。

716…ナナイロ…七⾊…

七⾊の⾳を出してどんな曲にも対応する…ような万能なギターとは⾔わないですが、

このギターを弾いている時は楽しいです。

いわゆる衝動買いですが、たまには衝動買いも悪くないですね。