【必聴】レゲエの神様ボブ・マーリーのおすすめ名曲11選

ドレッドヘアとラスタカラーでおなじみのボブ・マーリー(Bob Marley)は、主に1970年代に活躍したジャマイカのミュージシャンです。

36年の短い人生で世界に多大な影響を与えたため、レゲエの神様と呼ばれています。また、ラスタファリ(アフリカ回帰)運動家としても知られています。

今なお愛され続ける代表的なヒット曲を、シングル発表年順にご紹介します。シンプルだけど力強い愛や自由へのメッセージを知ると、より味わい深くなるでしょう。

音楽って最高!

(2024年6月1日 選:松原ひさし)

ざっくりジャマイカとは

ボブ・マーリーを生み出したジャマイカ(Jamaica)は、カリブ海の中心に位置する島国(岐阜県とほぼ同じ面積)です。

人口は282.7万人(2022年世銀)でアフリカ系が大多数を占め、言語は英語(公用語)とクレオール語(パトワとも)、首都はキングストンです。

1494年にコロンブスが「発見」してスペインが植民地化、1670年からイギリスによる統治とアフリカ系奴隷の反乱を経て、1962年にイギリス連邦加盟国として独立しました。

現在は音楽の大国(スカ、レゲエ、ダンスホール)と陸上競技の強国(ウサイン・ボルト、アサファ・パウエルら)として、世界的に知られています。

まずはこれ。ボブ・マーリーの有名曲ヒット曲

『スター・イット・アップ』ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ

Stir It Up – Bob Marley & The Wailers 1967年

妻へのラブソング。アメリカの歌手Johnny Nashがカバー(1973年)して、ボブ・マーリーが作曲した曲として初めてジャマイカ国外でヒットしました。


メジャー初アルバム『キャッチ・ア・ファイア』(Catch a Fire、1973年)収録

『アイ・ショット・ザ・シェリフ』ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ

I Shot the Sheriff – Bob Marley & The Wailers  1973年

「あの保安官を撃っちまった」というショッキングなタイトルですが、正当防衛と人種差別を訴える内容です。エリック・クラプトン唯一の全米1位曲の元ネタとしても知られています。


アルバム『バーニン』(Burnin’、1973年)収録

『ゲット・アップ・スタンド・アップ』ザ・ウェイラーズ

Get Up, Stand Up – The Wailers 1973年

「目を覚ませ、立ち上がれ」「自分たちの権利のために」と力強く呼びかけます。隣国ハイチの貧困を目にして書かれた曲といわれています。アルバム『バーニン』(Burnin’、1973年)収録。

『ノー・ウーマン、ノー・クライ』ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ

No Woman, No Cry – Bob Marley & The Wailers 1975年

スラムの貧しい暮らしについて語り、「女よ、泣かないで」と希望を伝えています。海外での初ヒットとなり、この成功をきっかけに世界的にブレイク。スタジオ録音よりライヴ音源が有名です。


アルバム『ナッティ・ドレッド』(Natty Dread、1974年)収録

『ノー・ウーマン、ノー・クライ』のライブ版です。


ライブアルバム『ライヴ!』(Live!、1975年)収録

『スリー・リトル・バード』ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ

Three Little Birds – Bob Marley & The Wailers 1977年

タイトルよりも楽観的なサビが有名な曲です。「心配しなくていいよ」「どんなこともうまくいくから」と窓辺にきた3羽の小鳥が優しく声をかけてくれ、前向きな気持ちにさせてくれます。動物たちのアニメMVがユーモラスです。

和訳付き「3羽の小鳥」

名アルバムで名高い『エクソダス』(Exodus、1977年)収録

『ジャミング』ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ

Jamming – Bob Marley & The Wailers 1977年

「パーティ楽しもうぜ」とグルービーでポジティブな曲。実はリハ中に銃撃されるも直後にコンサートで演奏しちゃうタフさ。のちにスティービー・ワンダーがアンサーソング『Master Blaster』(1980年)を作っています。亡命先のロンドン作成されたアルバム『エクソダス』(Exodus、1977年)収録。

『イズ・ディス・ラヴ』ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ

Is This Love – Bob Marley & The Wailers 1978年

「この気持ちが愛なのかな」「一緒に暮らそうよ」と恋人にささやくメロウなラブソングです。皮膚ガンとの闘病中に作られました。MVからも子供たちや家族への大きな愛を感じます。


アルバム『カヤ』(Kaya、1978年)収録

『クッド・ユー・ビー・ラヴド』ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ

Could You Be Loved – Bob Marley & The Wailers 1980年

「汝、愛されるに値するか」 と問いかけます。そして、迷いや悩みを乗り越える勇気がでるように、励ましてくれます。サッカー女子を主人公にしたアニメMVは、2022年に製作されました。


生前最後のアルバム『アップライジング』(Uprising、1980年)収録

『リデンプション・ソング』ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ

Redemption Song – Bob Marley & The Wailers 1980年

遺言ともいえる「救いの歌」です。「私たちの心を自由にできるのは、私たち自身だけだ」と説いています。スティーヴィー・ワンダーやジョン・レジェンドら、多くのアーティストがカバーしています。生前最後のアルバム『アップライジング』(Uprising、1980年)収録。

『バッファロー・ソルジャー』ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ

Buffalo Solider – Bob Marley & The Wailers 1984年

バッファロー・ソルジャーとは米陸軍のアフリカ系軍人の総称です。 不屈の祖先を誇りに思い、人種差別や自由のために戦う自らを奮い立たせる曲です。


没後リリースされたアルバム『コンフロンテイション』(Confrontation、1983年)収録

『ワン・ラブ』ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ

One Love – Bob Marley & The Wailers 1984年

「一つの愛、一つの心。みんな一つになればイイ感じさ」と平和への思いを歌います。没後にベストアルバム発売に合わせて、シングル発売されMVが制作されました。アルバム『エクソダス』(Exodus、1977年)収録。

参照サイト

UNIVERSAL MUSIC JAPAN:映画を見る前に知りたいボブ・マーリー

uDiscoverMusic:ボブ・マーリーのベスト・ソング20曲:唯一無二のレゲエ・レジェンド

関連映画

『ボブ・マーリー:ONE LOVE』

Bob Marley: One Love 2024年

レゲエの神様・ボブ・マーリーの生涯を数々の名曲で彩る音楽伝記映画。公式サイト

『ボブ・マーリー ラスト・ライブ・イン・ジャマイカ レゲエ・サンスプラッシュ』

Reggae Sunsplash 1980年

ジャマイカのイベントの熱狂と出演者コメントをまとめたライヴ/ドキュメンタリー映画。公式サイト

関連プレイリスト

まだまだいい曲あります!もっと知りたい方やもっと聴きたい方はこちらでお楽しみ下さい。

ボブ・マーレー ベスト盤 Legend

ベストアルバム:レジェンド

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プレイリスト:レゲエ&ダンスホール

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