ヒット映画にはヒット曲あり。

1980年代はMTVの全盛期でもあり、映画と音楽の蜜月時代でした。 

目次

80年代の人気アクション映画を支えた名曲

ランボー、マッドマックス、ダイハード、グーニーズなどなど、1980年代のハリウッド映画はアクションが人気ジャンルでもありました。

『イッツ・ア・ロング・ロード』ダン・ヒル 

It’s a Long Road – Dan Hill 

社会派アクション映画『ランボー』(First Blood, 1982)の主題歌。

シルヴェスター・スタローン主演の大人気シリーズ第1作は、ベトナム戦争帰還兵の苦悩(と厄介者扱いする社会)を描く重めなテーマ。

こののち、『ランボー/ 怒りの脱出』(1985年)と『ランボー3/怒りのアフガン』(1988年)と続き、ド派手なアクションを増やしてハリウッドを代表する人気シリーズとなりました。

アーケードゲーム『戦場の狼』、『怒-IKARI-』、『怒号層圏』などに影響が見られます。

『心のかけら』フランク・スタローン

Peace in Our Life – Frank Stallone

『ランボー/ 怒りの脱出』(Rambo: First Blood Part II, 1985)のエンディング曲。

大人気すぎたあまり、ゴールデンラズベリー賞最低主題歌賞になってしまった、哀愁バラードです。

『兄弟の誓い』ビル・メドレー

He Ain’t Heavy…He’s My Brother – Bill Medley

 『ランボー3/怒りのアフガン』(Rambo III, 1988)のエンドクレジット曲。

The Righteous Brothersのメンバーがカバーした、渋めのパワー・バラードです。

『今夜は青春』ファイヤー・インク 1984年 

Tonight Is What It Means to Be Young – Fire Inc.

ギャング・アクション映画『ストリート・オブ・ファイヤー』(Streets of Fire)の挿入歌。

暴走族にさらわれた元カノを救出するストーリーで、ラスボス役のウィレム・デフォーの怪演がB級映画の最高峰たらしめています。

元カノでロック歌手役のダイアン・レインが歌う主題歌が、映画のダークな世界観に合っていてシビレます。

日本では、フジテレビドラマ『ヤヌスの鏡』(1985年)のOP主題歌として、椎名恵が『今夜はエンジェル』でカバー。

なお、この映画は格闘ゲーム『ファイナル・ファイト』(とそれに続く『ストリート・ファイター』シリーズ)に影響が見られます。

『ヒート・イズ・オン』グレン・フライ

The Heat Is On – Glenn Frey 

刑事アクション・コメディ映画 『ビバリーヒルズ・コップ 』(Beverly Hills Cop, 1984)のテーマ曲。

はちゃめちゃでマシンガントークな刑事が当たり役となり、エディー・マーフィーの出世作となりました。

軽快なロックに、サックスが印象的です。

インストゥルメンタルのテーマ曲『アクセル・エフ』(Axel F、主人公の名前)も大変有名です。

『シェイク・ダウン』ボブ・シーガー

Shake Down – Bob Seger 

アクション・コメディ映画の続編『ビバリーヒルズコップ2』(1987年)からのヒット曲です。

『ゲット・タフ』ビリー・オーシャン

When the Going Gets Tough, the Tough Get Going – Billy Ocean

冒険アクション映画『ナイルの宝石』(1985年)の主題歌。

映画『インディ・ジョーンズ』にロマンス要素を増量したストーリー。

この曲のMVには、出演者のマイケル・ダグラス、キャサリン・ターナー、ダニー・デピートがコーラスで参加しています。

『リーサル・ウェポン』ハネムーン・スイート 1987年

Honeymoon Suite – Lethal Weapon 

メル・ギブソン主演の刑事アクション映画『リーサル・ウェポン』の主題歌。

過激な若手とベテランの刑事コンビが反目しながら麻薬捜査を進めるうちに熱い友情で結ばれていく話で、この作品で二人はハリウッドのトップスターの仲間入りをしました。

人気シリーズとなり、4まで続きます。

『チアー・ダウン』ジョージ・ハリスン 1989年 

Cheer Down / George Harrison

刑事アクション映画の続編『リーサル・ウェポン2/炎の約束』(1987年)から。

『ウィ・ファイト・フォー・ラブ』パワー・ステーション 

We Fight For Love – The Power Station

ミリタリーアクション映画『コマンドー』のエンディング曲(現在のタイトルは『Someday, Somehow, Someone’s Gotta Pay』)。

デュラン・デュランとロバート・パーマーという人気者の組み合わせバンドでしたが、この曲自体はそれほどヒットしませんでした。

SF映画『ターミネーター』で一躍有名になったアーノルド・シュワルツネガーと、娘役の美少女アリッサ・ミラノが注目されました。

なお、この映画はアーケードゲーム『魂斗羅(コントラ)』に影響が見られます。

『孤独のヒーロー』ティナ・ターナー

We Don’t Need Another Hero – Tina Turner 

メル・ギブソン主演のアクション映画『マッド・マックス/サンダードーム』の主題歌(1985年)。

パワフルで壮大なバラードで、世界各地でヒットしグラミー賞にもノミネートされました。

荒廃した世紀末的な世界観や濃いキャラが、人気漫画『北斗の拳』などに影響を与えたとも言われています。

『グーニーズはグッドイナフ』シンディ・ローパー

Good Enough – Cindy Lauper 

子供アドベンチャー映画『グーニーズ』の主題歌(1985年)。

オレンジ髪のシンディが歌う元気なポップスが、ティーンたちの冒険談を一層わくわくさせててくれますね。

ファーストシングル『ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン』(1983年)や名バラード『タイム・アフター・タイム』(1984年)などもおすすめです。

刑事アクション映画『ダイハード』(1988年)

クリスマスイブに、テロリストに占拠された高層ビルで格闘する男の話。

主題歌はないのですが、ヒップホップのクラシック『クリスマス・イン・ホリーズ』や ジャズのスタンダード『レット・イット・スノー』など、クリスマスにちなんだ曲が多くかかります。

ポップス以外の大ヒット映画の有名曲

『レイダース・マーチ』ジョン・ウィリアムズ

Raiders March – John Williams

冒険アクション映画『インディー・ジョーンズ』シリーズのテーマ曲。

『弦楽のためのアダージョ』サミュエル・バーバー作曲

Adagio for Strings – Samuel Barber

ベトナム戦争を描いた映画『プラトーン』のテーマ曲。

オリバー・ストーン監督の代表作で、アカデミー賞4部門などを受賞しました。

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