
6月や9月は雨の季節。
梅雨、台風、秋雨など雨に恵まれた日本には、洋楽よりも雨の曲が多いようです。
雨模様に、失恋や大切な人を想うイメージです。
時にしっとり、時にアンニュイな歌詞の世界にひたりましょう。
#しっとり #アンニュイ #湿度たかめ #クール #切ない #ためいき #吐息 #静けさ #おごそか #美しいメロディ #梅雨 #秋雨 #台風
雨を歌う日本語のポップスソング
タイトルや歌詞に雨が登場する、昭和・平成・令和の名曲をまとめました。
『Rain』秦基博 2013年
“Rain” Motohiro Hata
大江千里さんのカバーで、秦さんバージョンはより淡々としています。
「どしゃぶりでもかまわないと ずぶぬれでもかまわないと しぶきあげるきみが消えていく」のサビ。
新海誠監督の短編アニメ映画『言の葉の庭』のエンディング曲で、雨や光の映像とよくマッチしています。
新宿御苑を舞台にしていて、ミューズ音楽院から聖地巡りできるんです。
『雨上がりの夜空に』RCサクセション 1980年
“Ameagari no Yozora ni” RC Succession
憂鬱な気分を吹き飛ばしてくれる、邦ロックの代表的な曲。
「この雨にやられて とうとうイカれちまった」の歌い出し。
愛車を、機嫌を損ねた彼女に重ねた様子がユーモラスです。
『最後の雨』中西保志 1992年
“Saigo no ame” Yasushi Nakanishi
ドラマティックな曲調の失恋バラード。
「本気で忘れるくらいなら 泣けるほど愛したりしない」と歌い上げるサビ。
平成初期から長年愛されている、スナックの定番です。
『レイニーブルー』徳永英明 1986年
“Rainy Blue” Hideaki Tokunaga
透き通る高音が、美しくも切ないバラードの名曲。
「あなたの幻消すように 私も今日はそっと雨」と、しっとり雨に打たれながら涙します。
もう終わったはずなのに、どうしても追いかけてしまうのです。
『レイニング』コッコ 1998年
“Raining” Cocco
抱えている苦しさや孤立感に胸えぐられる、女性ロック。
タイトルは雨の情景ですが、「それはとても晴れた日で 未来なんていらないと想ってた」というサビ。
爽やかな曲調と裏腹に、自分の感情と現実とのギャップが際立ちます。
『はじまりはいつも雨』アスカ 1991年
“Haijmari wa itsumo ame” Aska
雨の日に恋人を想うスローバラード。
「君に逢う日は 不思議なくらい 雨が多くて 水のトンネル くぐるみたいで しあわせになる」の歌い出し。
愛する喜びと不安に揺れています。
パナソニック「HALFコンポ」CMソング、映画『おいしい結婚』主題歌。
第33回日本レコード大賞など、ソロ名義として最大のヒット作品です。
『優しい雨』小泉今日子 1994年
“Yasashii ame” Kyoko Koizumi
アンニュイなラブバラードです。
「心の隙間に優しい雨が降る 疲れた背中をそっと湿らせてく」の歌い出し。
ドラマ「愛するということ」主題歌。
「出会ってしまった二人」「はじまってしまったから」など、ストーリーを反映した湿度高めな歌詞です。
ミリオンヒット『あなたに会えてよかった』に続く代表曲の一つ。
『雨』森高千里 1990年
“Ame” Chisato Moritaka
目の前にいる彼との別れを歌う、前向きな失恋ソング。
「雨は冷たいけどぬれていたいの あなたのぬくもりを流すから」のサビ。
ネガティブな感情を洗い流してくれる涙雨です。
『渡良瀬橋』とともに、代表的なしっとりバラードです。
『瞳はダイアモンド』松田聖子 1983年
“Hitomi wa diamond” Seiko Matsuda
別れを予感したドラマチックなバラード。
「ああ泣かないでメモリーズ 幾千粒の雨の矢たち 見上げながら 潤んだ瞳はダイアモンド」のサビ。
ユーミンが楽曲提供したことでも有名です。
代表曲『赤いスイトピー』にも「4月の雨に降られて」の歌詞があります。
『スコール』福山雅治 2003年
“Squall” Masaharu Fukuyama
女性目線で歌うしっとりバラードを、セルフカバー。
「さっきまでの通り雨が ウソみたいにキレイな空 」の歌い出し。
そのあとに続く、恋の予感が切ないです。
主演ドラマ『パーフェクトラブ』挿入歌。
『晴れたらいいね』ドリームズ・カム・トゥルー 1992年
“Haretara iine” DREAMS COME TRUE
ピースフルなドリカムの代表曲の一つ。
「山へ行こう次の日曜 昔みたいに 雨がふれば川底に沈む橋越えて」の歌い出し。
ピクニックに行きたくなります。
『雨にぬれても』(1969年)へのリスペクトソングだと思われます。
NHK連続テレビ小説『ひらり』主題歌。
『雨のち晴レルヤ』ゆず 2014年
“Ame nochi hareruya” Yuzo
明るく前向きになれる応援ソングです。
「傘はなくとも雨空に唄うよ どんな君でもアイシテイル」のサビ。
やさしさや思いやりに救われます。
NHK朝ドラ『ごちそうさん』主題歌。
『レモン』米津玄師 2018年
“Lemon” Kenshi Yonezu
失恋ソングではなく、大切な人を亡くした想いを綴っています。
サビの「雨が降り止むまでは帰れない」とは悲しみの涙でしょうか。
「今でもあなたは 私の光」と続きます。
TBSドラマ『アンナチュラル』主題歌。
『愛の花』あいみょん 2023年
“Ai no uta” Aimyon
言葉足らずの夫婦愛を歌ったバラード。
「空が晴れたら 愛を愛を伝えて 涙は明日のため 新しい花の種」のサビ。
温かくて優しい気持ちになります。
植物学者夫婦を描いたのNHK朝ドラ『らんまん』主題歌。
『マリーゴールド』(2019年)には雨の歌詞はありませんが、MVでスコールの中をスケボーで走るシーンも印象的です。
もっと雨ソング
『12月の雨』松任谷由実(1974年)シティポップの名曲。「雨音に気づいて 遅く起きた朝は」
『九月の雨』太田裕美(1977年)昭和歌謡の名曲。「九月の雨は冷たくて」
『雨の慕情』八代亜紀(1980年)昭和歌謡の代表曲。「雨あめ降れふれ もっとふれ」
『私はピアノ』高田みづえ(1980年)サザンの楽曲をカバー。「雨の降る夜は ビリー・ジョエル」
『氷雨』日野美歌(1982年)昭和歌謡の代表曲。「傘が無いわけじやないけれど 帰りたくない」
『ドラマティック・レイン』稲垣潤一(1982年)昭和AORの名曲。「レインもっと強く 降り注いでくれ」
『雨のち晴れ』ミスチル(1994年)平成の邦ロック。「イメージはいつでも 雨のち晴れ」
『あじさい通り』スピッツ(1995年)平成の邦ロック。「だからこの雨あがれ あの娘の頬を照らせ」
『レインソング』山崎まさよし(1997年)平成の邦ロック。「この雨が止んで 僕の歌になれ」
『TSUNAMI』サザン(2000年)平成の邦バラード。「思い出は いつの日も雨」
『レイン』シド(2010年)アニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』OP。
『真夏の通り雨』宇多田ヒカル(2016年)日本テレビ『NEWS ZERO』テーマ曲。「ずっと止まない止まない雨に」
『Rain』SEKAI NO OWARI(2017年)映画「メアリと魔女の花」の主題歌。「空には雨が降ってたんだ」
『Ref:rain』Aimer(2018年)フジテレビ『恋は雨上がりのように』ED曲。「そんなフレーズに濡れてく 雨の中」
『雨とカプチーノ』ヨルシカ(2019年)ボカロPユニット。「さぁ揺蕩うように雨流れ」
『雨燦々』King Gnu(2023年)TBS『オールドルーキー』主題歌。「雨に濡れながら帰ろう」
関連プレイリスト
雨ソング邦楽 Rainy J-pop
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